要素を決める

財務指標を計算するためには、各指標の計算に必要な項目に該当する要素を決めなければいけません。流動比率であれば、「流動資産」と「流動負債」に該当する要素を決めます。

タクソノミから候補の要素を見つける

要素を決めるためには、まずどのような要素が存在しているかを調べて、その中から適切なものをピックアップしていきます。
XBRLでは、要素はタクソノミに定義されています。各企業が独自に増やすこともできますが、一般的な勘定科目はあらかじめタクソノミに定義されており、XBRLインスタンスの作成者はできるだけその中から適切な科目を選んで利用することが推奨されています。ですから、一般的な財務指標の計算については、独自に拡張されるものは無視して問題ないと思われます。(どのような名前の要素になるか予想できませんので、現実的には無視するしかない)
では、EDINETのタクソノミを見てみましょう、、、といいたいところですが、EDINETのタクソノミの場合には、金融庁が「勘定科目リスト」を提供してくれてますので、手っ取り早くそちらを参照しましょう。
勘定科目リストを開くとB列からM列がその要素に紐付けられているラベル(表示名)です。そのうちB列の日本語標準ラベルとC列の日本語冗長ラベルを見れば、どのような要素かは想像がつきます。
「流動資産」に該当しそうな科目を探していくと、いきなり「一般商工業」シートの5行目B列に『流動資産』というラベルがあります。しかし、この科目はC列が『流動資産、タイトル項目』となっていることから、実際に金額を持つ要素ではなく、タイトル行として使用される要素です。(V列のabstract属性が『true』になっているのも、金額を持たない要素であることを示しています)
さらに見ていくと、122行目B列にまたも『流動資産』というラベルがあります。C列も『流動資産』となっており、どうやらこれが探していた要素のようです。O列の要素名は『CurrentAssets』となっています。
同様に「流動負債」を探すと、454行目の『CurrentLiabilities』が見つかります。

実データで確かめる

候補としてピックアップした要素が適切かどうか実際のデータで確かめていきます。
確かめる方法は、実データのなかからいくつかをサンプリングして、その要素のファクト(値)を抽出したものと、EDINETのHTMLやPDFで記述されている財務諸表の値とを比較していく、という地味なものです。
例えば、三菱重工の2011年3月期の有価証券報告書のケースを見てみると、ツールで取得した値(下図)と、有価証券報告書(PDFファイル)の連結貸借対照表の流動資産・流動負債の金額(74-75/168ページ)を見比べると、きちんと一致していることがわかります。
計算結果

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