月別アーカイブ: 2012年2月

コンテキストIDの命名規約(決算短信サマリー)

TDnetで開示される決算短信(サマリー情報)のXBRLインスタンスも、コンテキストIDの命名規約が定められています。EDINETや決算短信(財務諸表部分)のコンテキストIDの命名規約とは似て非なるものなので注意が必要です。

命名規約

コンテキストIDは、以下の3項目を組み合わせたものです。

コンテキストID: {相対年度}{連結・個別}{期間・時点}

No. 項目 設定値 説明
1 {相対年度} CurrentYear 当年度
2 CurrentQuarter 四半期短信サマリーにおける当年度の期首からの累計期間。
3 CurrentAccumulatedQ2 当年度の期首から第2四半期までの累計値
4 NextYear 次年度
5 NextAccumulatedQ2 次年度期初から第2四半期までの累計値
6 PriorYear 前年度
7 PriorQuarter 四半期短信サマリーにおける前年度の期首からの累計期間。
8 PriorAccumulatedQ2 前年度期初から第2四半期までの累計値
13 {連結・個別} Consolidated 連結
14 NonConsolidated 個別
15 {期間・時点} Instant 時点
16 Duration 期間

設定例

当期連結時点

コンテキストID CurrentYearConsolidatedInstant
シナリオ(scenario) 設定無し
説明 報告対象となる会計年度(CurrentYear)の期末日時点(Instant)の
連結(Consolidated)の財務情報を報告するために利用します。

前期個別期間

コンテキストID PriorYearNonConsolidatedDuration
シナリオ(scenario) <tse-oe-ed:NonConsolidated />
説明 報告対象となる会計年度の前期(Prior1Year)の期間(Duration)の
個別(NonConsolidated)の財務情報を報告するために利用します。
補足 EDINETのXBRLインスタンスのコンテキストIDの命名規約では「Prior1YearNonConsolidatedDuration」。似ているので注意。

例外:提出日時点のコンテキスト

提出日時点を表すコンテキストは、上記の命名規約にかかわらず「DocumentInfo」固定です。

コンテキストIDの命名規約(EDINET)

EDINETで開示される有価証券報告書等のXBRLインスタンスは、コンテキストIDから相対年度/連結・個別の区分/期間・時点の区分が識別できるよう、命名規約が定められています。
(補足)この命名規約は、
TDnetで開示される決算短信(財務諸表部分)のXBRLインスタンスにもそのまま適用されます。
TDnetで開示される決算短信(サマリー情報)のXBRLインスタンスとは異なります。
⇒リンク:決算短信サマリーのコンテキストIDの命名規約
命名規約
コンテキストIDは、以下の3項目を組み合わせたものです。
コン

テキストID: {相対年度}{連結・個別}{期間・時点}

No. 項目 設定値 説明
1 {相対年度} CurrentYear 当年度
2 Interim 中間期
3 Prior1Year 前年度
4 Prior1Interim 前中間期
5 Prior2Year 前々年度
6 Prior{数値}Year {数値}年度前
7 CurrentYTD 当四半期累計期間
8 CurrentQuarter 当四半期会計期間
9 Prior{数値}YTD {数値}年度前同四半期累計期間
10 Prior{数値}Quarter {数値}年度前同四半期会計期間
11 LastQuarter 前四半期会計期間
12 Prior{数値}LastQuarter {数値}年度前の前四半期会計期間
13 {連結・個別} Consolidated 連結
14 NonConsolidated 個別
15 {期間・時点} Instant 時点
16 Duration 期間

設定例

当期連結時点

コンテキストID CurrentYearConsolidatedInstant
シナリオ(scenario) 設定無し
説明 報告対象となる会計年度(CurrentYear)の期末日時点(Instant)の
連結(Consolidated)の財務情報を報告するために利用します。

前期個別期間

コンテキストID Prior1YearNonConsolidatedDuration
シナリオ(scenario) <jpfr-oe:NonConsolidated/>
説明 報告対象となる会計年度の前期(Prior1Year)の期間(Duration)の
個別(NonConsolidated)の財務情報を報告するために利用します。

例外:提出日時点のコンテキスト

提出日時点を表すコンテキストは、上記の命名規約にかかわらず「DocumentInfo」固定です。

クロールを自動運転したい

TeCAProでEDINETで開示されている過去5年分のデータをまとめてダウンロードしたい場合など、ただひたすらクロールしたいときがあります。

このような場合には、TeCAProをコマンドラインアプリケーションとして実行することをオススメします。

コマンドラインアプリケーションとして実行する場合には、TeCAProに同封されている TeCAProCmd.exe を使います。コマンドプロンプトを起動し、TeCAProのインストールフォルダに移動してから、以下のコマンドを投入してください。

> TeCAProCmd.exe /p:クロール

以下の例は、TeCAProを「w:\TeCAPro」にインストールしている場合です。

クロール自動運転

クロール自動運転


TeCAProをコマンドラインアプリケーションとして起動すると、指定された範囲を1回だけ巡回して終了します。

[チュートリアル]要素(勘定科目)一覧を作る

概要

インスタンスを活用するに『タクソノミにどのような要素(勘定科目など)が定義されているか』は重要な情報です。
EDINETで使用されるタクソノミでは、金融庁より勘定科目一覧がEXCELファイルで提供されていますが、TDnetで使用されるタクソノミでは、一覧が公表されていないか、公表されていてもPDFファイルのものしかありません。
EXCELアドインツールには、タクソノミに定義されている要素(勘定科目など)の一覧を簡単に取得する機能があります。

準備

EXCELにツール(バージョン1.0.6)がインストールされているものとします。

手順

  1. タクソノミビューアで、対象のタクソノミを選択
  2. 要素一覧ボタンを押し、ワークシート上に展開

1.タクソノミビューアで、対象のタクソノミを選択
ツールバーの「タクソノミビューア」ボタンを押して、タクソノミビューアを起動します。
ツールバーの「タクソノミビューア」ボタンを押して、タクソノミビューアを起動します。
ツールバーの「タクソノミビューア」ボタンを押して、タクソノミビューアを起動します。
対象のタクソノミを選択します。
対象のタクソノミを選択します。

2.要素一覧ボタンを押し、ワークシート上に展開する
要素一覧ボタンを押すと、ワークシートにリストボックスの情報が展開されます。
要素一覧ボタンを押すと、ワークシートにリストボックスの情報が展開されます。
要素一覧ボタンを押すと、ワークシートにリストボックスの情報が展開されます。
ワークシート上に、要素の一覧情報が展開されます。

  • A列
    要素が定義されているスキーマファイル
  • B列
    要素の名前空間
  • C列
    要素名
  • D列
    要素ID
  • E列
    データ型
  • F列
    代替グループ(substitutionGroup)、itemまたはtuple
  • G列
    空要素を許可するか
  • H列
    期間(duration)か時点(instant)か
  • I列
    抽象要素(abstract element)かどうか
  • J列
    借方(debit)科目または貸方(credit)科目
  • K列~
    ラベル(名称)

参照リンク

概要

参照リンクは、概念の意味づけを与える公開された経営,財務,及び会計の準拠すべき文献への参照を提供します。
参照は、『定義された概念の適切な利用法の理解に必要な情報に直接関係して,準拠すべき文献を見つけ出すのに必要な情報だけを提供しなければならない』(JIS X7026)ものとされており、準拠すべき文献の内容そのものを含むことはできません。
EDINETタクソノミの参照リンクには、設定根拠となる条文名、様式等の情報が設定されています。

【例:EDINETタクソノミ
要素「CurrentAssetsAbstract(流動資産、タイトル項目)」への参照 】[ソース]

内閣府
財務諸表等規則
2010-09-30
様式第5号

構成イメージ

ラベルリンクとほぼ同じ(ラベルリンクの「ラベル」を「参照」に置き換えるだけ)なので省略します。

参照

参照は、reference要素を用いて定義します。
reference要素は複数のパート要素で構成されています。
(上記例の場合、Publisher/Name/IssueDate/Appendixの4パートで構成)
パート要素
パート要素は、XBRLの仕様上抽象要素としてのpart要素のみ定義されています。これは、参照する準拠すべき文献をどのようにそれぞれのパート要素に分割するかが、それぞれの管轄(地域)において異なるためです。
EDINETタクソノミの参照リンクでは、以下のパート要素が使われています

【パート要素】 【設定値】 【説明】
Publisher 規則の制定者 参照資料の発行元が設定されている。
<例>財務諸表等規則は、「内閣府」である。
Name 規則名称 根拠となる規則の名称が設定されている。
<例>財務諸表等規則 など
IssueDate 日付 該当する規則が公布された日付が設定されている。形式は“YYYY-MM-DD”。
但し、設定が困難な場合、“YYYY-MM”又は“YYYY”が設定されている。
<例>財務諸表等規則の2006 年4 月25 日版は、「2006-04-25」と設定する。
Chapter 該当する規則における「章」番号が設定されている。
<例>財務諸表等規則の貸借対照表項目の場合、第二章であるため、「2」が設定されている。
Article 該当する規則における「条」番号が設定されている。
<例>財務諸表等規則の「受取手形」の場合、第十七条一項二号であるため、「17」が設定されている。
Paragraph 該当する規則における「項」番号が設定されている。
<例>財務諸表等規則の「受取手形」の場合、第十七条一項二号であるため、「1」が設定されている。
Subparagraph 該当する規則における「号」番号が設定されている。
<例>財務諸表等規則の「受取手形」の場合、第十七条一項二号であるため、「2」が設定されている。
Appendix 別表 規則の付表又は「(注)」のように番号で表せない項目が設定されている。
<例>鉄道事業の「鉄道事業営業利益」の場合、「別表第2 第2 号表」が設定されている。
Number ① 該当する規則等に「号」が付与されている場合、その「号」番号が設定されている。
<例>「金融商品会計に関する実務指針」の場合、「会計制度委員会報告第十四号」が設定されている。
② 該当する規則等に「号」が付与されていない場合、設定機関の名称が設定されている。
<例>「金融商品会計に関するQ&A」の場合、「会計制度委員会」が設定されている。
Example 設例 該当する指針における「設例」番号が設定されている。
<例>金融商品会計に関する実務指針の「金利スワップ」の場合、「設例24」が設定されている。

アーク

referenceArc要素を用いて、要素とラベルを関係付けます。

ラベルリンク

概要

ラベルリンクは、概念に対する表示上のテキスト情報(=ラベル、名称)を提供します。
例えば、概念「純利益」があります。この概念にはさまざまなテキスト(勘定科目名)が当てはまります。
有価証券報告書(年次)の損益計算書の項目として出現すれば、一般的には『当期純利益』と記述されます。一方、四半期報告書の損益計算書の項目であれば、『四半期純利益』と記述されています。また、英語の損益計算書であれば『Net Income』となります。
これらのテキストは、いずれも同じ概念を表しています。
XBRLでは、このような表示上のテキストは概念と切り離し、「ラベルリンク」を用いて定義します。

構成イメージ

下の図は、EDINETタクソノミの要素「NetIncome」に対するラベルリンク(の一部)を表しています。
下の図は、EDINETタクソノミの要素「NetIncome」に対するラベルリンク(の一部)を表しています。
要素「NetIncome」には、3つずつラベルが定義された、2つのリンクのネットワークが存在しています。(実際にはもっと多くのラベルが定義されています)

リンクのネットワーク

リンクのネットワークは、リンクロール値で識別します。
EDINETタクソノミの場合、標準的な拡張リンクロールとは別に様式毎の拡張リンクロールが用意されています。
(図の上段「http://www.xbrl.org/2003/role/link」は標準ロール、下段「http://info.edinet-fsa.go.jp/jp/fr/gaap/role/ConsolidatedQuarterly」は、四半期連結財務諸表ロール)

ラベル

ラベルは、label要素を用いて定義します。
label要素は、lang属性を利用して、使用されている言語を指定します。例えば、日本語の場合、lang=”ja”となります。この機能により、XBRLの概念を多言語化することが容易になります。(XBRLのファクト(値)を多言語化する機能ではない点に注意)
(参考)
日本語版IFRSタクソノミは、標準のIFRSタクソノミに、日本語のラベルリンクを追加したものです。
label要素のxlink:role属性(ラベルロール属性)を利用してラベルの目的を指定します。XBRLの仕様上、以下のラベルロール属性値があらかじめ定義されています。(標準ラベルロール属性値

【ラベル資源のxlink:role 属性の値】 【意味】
(ロール属性を指定しないとき) 概念の標準ラベル
http://www.xbrl.org/2003/role/label 概念の標準ラベル
http://www.xbrl.org/2003/role/terseLabel 概念の短縮したラベル。多くの場合,その概念が他の関連する
概念の文脈中で報告されている場合に,推定が可能な省略したテキスト。
http://www.xbrl.org/2003/role/verboseLabel 概念の拡張したラベル。単独で用いる場合,ラベルの意味を理解できるように要求するもので,テキストを省略しない。
http://www.xbrl.org/2003/role/positiveLabel
http://www.xbrl.org/2003/role/positiveTerseLabel
http://www.xbrl.org/2003/role/positiveVerboseLabel
http://www.xbrl.org/2003/role/negativeLabel
http://www.xbrl.org/2003/role/negativeTerseLabel
http://www.xbrl.org/2003/role/negativeVerboseLabel
http://www.xbrl.org/2003/role/zeroLabel
http://www.xbrl.org/2003/role/zeroTerseLabel
http://www.xbrl.org/2003/role/zeroVerboseLabel
値がプラス(マイナス,ゼロ)の数字で表示される場合の概念のラベル。
例えば,standard 及びstandard positive ラベルを“税引後利益”,standard negative ラベルを“税引後損失”としたり,terse ラベル及びterse positive ラベルを共に“利益”とし,一方negative terse ラベルを“損失”としたりする。
http://www.xbrl.org/2003/role/totalLabel 他の値の合計として報告する場合,その概念と関連付けた値を表示する場合に利用する概念のラベル。
http://www.xbrl.org/2003/role/periodStartLabel
http://www.xbrl.org/2003/role/periodEndLabel
periodType=”instant” である概念に対し,期首(期末)の報告期間の値として報告する場合,概念と関連付けた値を表示する場合に利用する概念のラベル。
http://www.xbrl.org/2003/role/documentation 概念の文書化。その意味とその適切な使用方法の説明及び必要と思われる他の文書化とを提供する。
http://www.xbrl.org/2003/role/definitionGuidance 概念の詳細な定義。その意味及びその適切な使用方法の説明を提供する。
http://www.xbrl.org/2003/role/disclosureGuidance 概念に関係している開示上の要請についての説明。開示が次のいずれであるかを示す。
- 必す(須)(つまり,準拠すべき文献によって規定されている)。
- 推奨(つまり,準拠すべき文献によって奨励されている)。
- 一般的な実務慣習(つまり,準拠すべき文献には規定されていないが,開示が一般的である)。
- 構造的完全性(つまり,タクソノミの構造を完全なものにするために含められている)。
http://www.xbrl.org/2003/role/presentationGuidance 一つ以上の特定の型の事業報告書の他の概念の文脈で,この概念の表示を指示する規約の説明(配置する及び/又はラベルを付ける)。例えば,“余剰金は,損益計算表上に公表されるべき”など。
http://www.xbrl.org/2003/role/measurementGuidance 事業報告書中のこの概念に関連する値を計量する場合に利用する手順の説明。
http://www.xbrl.org/2003/role/commentaryGuidance 定義,開示,計量,表示又は使用法の決定を支援する際の,概念に対するその他の一般的なコメント。
http://www.xbrl.org/2003/role/exampleGuidance 概念によって捉える情報の型の例

アーク

labelArc要素を用いて、要素とラベルを関係付けます。

タクソノミの情報リンク集

EDINETタクソノミ

EDINETタクソノミ(zip形式)は、EDINETを管轄している金融庁のサイトからダウンロードすることができます。
XBRL関連情報について
XBRL関連ガイドライン、EDINETタクソノミの各ページへのリンクなど、金融庁サイト内のXBRLに関するポータル的なページです。

以下のページは、各年のタクソノミの情報ページです。(EDINETタクソノミは、法令改正対応などを行うため毎年タクソノミが改定されています。)

TDnetタクソノミ

TDnetのタクソノミに関する情報は、適時開示情報閲覧サービスのページからリンクされているPDFファイルに記載されています。(TDnetで開示されている決算短信の決算書インスタンスは、EDINETタクソノミも利用しています)

タクソノミ(zipファイル)

TDnetタクソノミに関するより詳しい設計書等の資料は、東証のページにまとめられています。
東証:XBRLデータの仕様

IFRSタクソノミ

IFRSの本家サイトにて公開されています。残念ながら情報は英語のみです。

ラベルリンクの日本語版が作成・公開されています。

決算短信サマリー情報から売上・利益の情報を取り出す

サマリー情報の経営成績

TDnetに開示される決算短信のサマリー情報(以下「サマリー情報」)には、損益計算書の主要科目を記載する欄があります。サマリー情報は、企業が採用する会計基準によってそれぞれ書式化されており、経営成績を表す金額として以下の項目を記載することになっています。

1.日本基準 2.米国基準 3.国際会計基準(IFRS)
売上高 売上高 売上高
営業利益 営業利益 営業利益
経常利益 税引前当期純利益 税引前利益
当期純利益 当社株主に帰属する当期純利益 当期利益
(欄外に包括利益を記載) (欄外に包括利益を記載) 親会社の所有者に帰属する当期利益
 - 当期包括利益合計額

上記の項目は、損益計算書(または包括利益計算書)にも記載されていますが、サマリー情報のほうが定型化・標準化されているため、取得が簡単です。
これはXBRLからデータを取得する場合にも当てはまります。
サマリー情報のXBRLのほうが、決算書のXBRLよりずっと簡単で定型化されていて扱いやすいのです。
企業によって項目名が異なる
提出企業は、様式に従ってサマリー情報を作成しますが、様式に記載されている勘定科目が自社の勘定科目に存在しない場合は、これに相当する勘定科目を記載することになっています。
例えば、銀行ではこの例のように「売上高」の代わりに「経常収益」と記述します。金融機関でない一般企業でもこの例のように「売上高」の代わりに「営業収益」が使われている場合もあります。
この場合、サマリー情報のXBRLでも異なる要素が使われています。「売上高」は「NetSales」ですが、上の例のような「営業収益」は「OperatingRevenues」です。
以下の表は、様式上の項目に対する要素の“揺れ”をまとめたものです。

■会計基準 ■様式上の項目 ■基本タクソノミの要素(冗長ラベル)
日本基準 売上高 NetSales(売上高)
OperatingRevenues(営業収益)
OperatingRevenuesSE(営業収益、証券)
OrdinaryRevenuesBK(経常収益、銀行)
OrdinaryRevenuesIN(経常収益、保険)
NetSalesOfCompletedConstructionContracts(完成工事高)
OperatingRevenuesSpecific(営業収入)
NetPremiumsWrittenIN(正味収入保険料、保険)
NetOperatingRevenuesSE(純営業収益、証券)
NetSalesAndOperatingRevenues(売上高及び営業収入)
GrossOperatingRevenues(営業総収入)
営業利益 OperatingIncome(営業利益)
経常利益 OrdinaryIncome(経常利益)
当期純利益 NetIncome(当期純利益)
米国基準 売上高 NetSalesUS(売上高、米国基準)
OperatingRevenuesUS(営業収益、米国基準)
OperatingRevenuesSpecificUS(営業収入、米国基準)
TotalRevenuesUS(収益合計、米国基準)
GrossRevenuesUS(総収益、米国基準)
TotalRevenuesAfterDeductingFinancialExpenseUS(収益合計(金融費用控除後)、米国基準)
NetSalesAndOperatingRevenuesUS(売上高及び営業収入、米国基準)
RevenuesUS(収益、米国基準)
営業利益 OperatingIncomeUS(営業利益、米国基準)
税引前当期純利益 IncomeBeforeIncomeTaxesUS(税引前当期純利益、米国基準)
当社株主に帰属する当期純利益 NetIncomeUS(当社株主に帰属する当期純利益、米国基準)
国際会計基準
(IFRS)
売上高 NetSalesIFRS(売上高、IFRS)
SalesIFRS(売上収益、IFRS)
RevenueIFRS(収益、IFRS)
営業利益 OperatingIncomeIFRS(営業利益、IFRS)
税引前利益 ProfitBeforeTaxIFRS(税引前利益、IFRS)
当期利益 ProfitIFRS(当期利益、IFRS)
親会社の所有者に帰属する当期利益 ProfitAttributableToOwnersOfParentIFRS(親会社の所有者に帰属する当期利益、IFRS)
当期包括利益合計額 TotalComprehensiveIncomeIFRS(当期包括利益合計額、IFRS)

会計基準が異なれば意味が違う

例えば、日本基準の「営業利益」と米国基準の「営業利益」と国際会計基準(IFRS)の「営業利益」は、全て「営業利益」ですが、意味が違います(米国基準と国際会計基準の「営業利益」は、日本基準では「営業利益」よりも「経常利益」に近い)。
「ほったいもいじくな!」と言えば、日本語では「掘った芋、弄くるな!」になりますが、英語圏では「What time is it now?」になるようなものです(違
分析データとして用いるときは、異なる会計基準を混同しないように集計する(集計ルールを決める)ことが肝要です。

ポイント

  • TDnetに開示される決算短信のサマリー情報に損益計算書の主要項目の開示がある
  • サマリー情報は書式が定型化されていて分析しやすい
  • 企業によって項目名が異なる場合があり、その場合はXBRL要素名も異なる
  • 同じ項目名でも会計基準によって異なることに注意が必要

決算短信

上場規程に基づく開示義務

上場会社は、「事業年度又は連結会計年度に係る決算の内容が定まった場合」は、東証所定の「決算短信(サマリー情報)」により、直ちに(※2)その内容を開示することが義務づけられています。
(上場規程404条)
※1、四半期決算短信も同様
※2、決算期末後45日以内に開示されることが適当とされています
内容構成

決算短信は、サマリー情報と添付資料で構成されます。
サマリー情報は、東証所定の書式で上場企業の経営成績や財政状態に関する情報を開示します。それ以外の、(連結)財務諸表や経営方針の説明などは添付資料で開示します。

決算短信 サマリー情報 東証所定の決算短信(サマリー情報)
添付資料 ■東証が必須の内容として開示を要請する事項
・添付資料の目次
・経営成績・財政状態に関する分析
・継続企業の前提に関する重要事象等
・経営方針
・連結財務諸表
■投資者ニーズを踏まえた開示が求められる事項

データ構成
上場企業は、決算短信をTDnetに登録する際、以下の4ファイルを登録します。

ファイル名 情報 備考
全文PDFファイル 決算短信(全体) サマリー情報及び添付資料(財務諸表を含む。)のPDFファイル
サマリーPDFファイル 決算短信(サマリー情報) サマリー情報のPDFファイル
サマリーXBRLファイル 同上 TDnetオンライン登録サイトで作成したサマリー情報のXBRLファイル
財表XBRLファイル
(※1)
財務諸表 提出者が作成したXBRLファイル(※2)

※1
財表XBRLファイルは、会計基準にSEC基準を採用している企業の連結財務諸表は不要、IFRSを採用している企業の連結財務諸表は任意となっています。
※2
TDnetでは、2012年1月10日より、上場会社自身で作成された決算短信サマリXBRLファイルを、財務諸表と同様、そのままTDnetに登録できるようになりました。

参考:『東証:決算短信の様式・作成要領等

XBRLの信頼性

【EDINET】有価証券報告書(半期・四半期報告書)におけるXBRL

結論から言うと、EDINETのXBRLは誰もその内容を保証していません。しかし、実務上のデータの流れからかなりの精度で正しく作成されていることが期待できるものです。
保証されていない
有価証券報告書は、法律(金融商品取引法)に基づいて作成され、公認会計士による監査を経て、EDINETに開示されています。しかし、現時点では、XBRLは法律の適用範囲外とされていて、公認会計士の監査の対象にもなっていません。
EDINETには以下のように明記されています。

一覧表よりダウンロードされるXBRLデータに含まれる英語情報については、参考訳であり、その正確性が保証されるものではありません。
また、XBRLデータのうちEDINETにて公衆縦覧に供されていない情報については、金融商品取引法上で定められた開示情報ではありません。当該データは、利用者の責任において利用頂くことにご留意下さい。

公認会計士も監査報告書に『XBRLデータが監査の範囲に含まれないこと』を記載するようになっています。
実務上のデータの流れ

有価証券報告書の財務諸表部分(貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書・株主資本等変動計算書・包括利益計算書)は、データの提出者(提出企業)が提出したXBRLをもとにして、受け取ったEDINET側が表形式に変換して開示されています。
そのため、決算書にしたときに正しく見えるものである、ということは期待できます。
逆にいうと、決算書にしたときに見えない情報は、信用できない、ということでもあります。
XBRLデータには、勘定科目の英語訳(ラベルリンク)や、勘定科目の根拠条文である参照リンクのように、決算書にしても見えない情報が多く含まれています。実際、XBRL導入当初は、英語のラベルリンクに日本語のローマ字表記が入っていたり、といった笑えないデータがかなり含まれていました。
公認会計士の動き
上記のような問題点を公認会計士協会も認識しており、昨年(2011年)7月に、『XBRLデータに対する合意された手続(公開草案)』が公表されました。XBRLの普及のためにも、大いに期待される動きといえます。

【TDnet】決算短信、業績予想・配当予想の修正におけるXBRL

決算短信や業績予想など適時開示情報(TDnet)で開示されるXBRLは、EDINETのXBRLよりさらに注意が必要です。
適時開示情報のXBRLは、PDFファイルとは別にTDnetに登録することになっています。決算短信のサマリ情報や財務諸表は、PDFで作成したものとXBRLを別々に(2重に)登録する必要があるため、PDFの内容とXBRLの内容が齟齬する可能性があります。(例えば、担当者がPDFだけ作り直して、XBRLは古いものを添付してしまう、など)
EDINETでは、財務諸表部分のみXBRLで、それ以外はHTMLで登録するため、同じ情報を2重で登録する必要はありません。そのため、決算書にしたときに正しく見えるものである、ということは期待できたわけですが、TDnetだとそれすら慎重に見極める必要があるのです。
とはいえ、決算短信そのものを(金証法により求められる有価証券報告書に対する)速報という位置付けとして考えると、XBRLの信頼性を高めるために時間(とコスト)をかけるのは本末転倒です。PDFだけの時代でも誤記誤植はありました。最近では提出者側もXBRLになれてきたようで、XBRL導入初期に比べてあきらかにおかしなデータは減ってきました。
過度に信頼しすぎるのは問題ですが、実用上問題ないレベルだといえます。
ご利用は計画的に (アコムのCMでブレイクした小野真弓は、弊社の本社がある流山市の出身です)

東証のXBRLに関する情報